天照大神とは?(天照大御神・アマテラス)
天照大神とは、「アマテラスオオミカミ」と読み、「天照大御神」とも書きます。天照大神とは、次のような神様です。
|
天照大神とは、太陽の女神で、文字通り「天に照り輝く太陽」を意味します。日本は、古くから太陽を「日の神」として祀ってきており、太陽は地球上の生命にとって絶対に必要なものです。そのため、古代の日本人は、天照大神を「日の神」として祀り、日本民族の祖神として信仰してきました。
また、天照大神とは、総氏神とも呼ばれており、日本の八百万の神々の中でもトップクラスの神様です。日本神話の中では、神々の住む高天原(たまがはら)を支配し、稲作・養蚕・織物などを行い、最高司令神として、八百万の神々を統治しています。
さらに、天照大神は、皇室の祖神である皇祖神(こうそしん)とされています。古代より日本では、先祖の霊が子孫を守護し繁栄させるという「祖霊信仰」の概念があり、天照大神は祖霊信仰の原点と考えられているため、皇室の皇祖神となっています。
天照大神の日本神話における誕生した経緯や逸話
天照大御神は、日本神話の中では、次のようにして誕生しました。
|
また、日本神話での天照大御神の逸話として最も有名な話は、天照大御神の太陽神としての性格もよく表している「天野岩神話(あまのいわと神話)」です。「天岩戸神話」は、「天岩戸隠れ」とも呼ばれる、次のような神話です。
|
「天岩戸隠れ」は、「死と再生」の儀式を象徴しているとも言われており、太陽による穀物の豊かな実りを願う、農耕儀礼を表現しています。
天照大神を祀った神社とご利益
天照大神を主祭神として祀った神社は、特に次のように呼ばれたりもします。
|
天照大神は、三重県にある伊勢神宮の内宮(ないぐう)の神霊で、別名「お伊勢さま」とも呼ばれています。また、特に天照大神を分祀する神社を「神明社」と呼び、親しみを込めて「神明さま」と呼ばれることもあります。全国の神明社・皇太神社は、全国で1万8000社あると言われており、その中でも特に有名な、天照大神を主祭神として祀る神社や、天照大神に関連のある神社には、次のようなものがあります。
|
関西で有名な神社なら、元伊勢内宮でもある京都の皇太神社がおすすめです。また、関東で有名な神社なら、埼玉の金鑚神社がおすすめです。また、日御碕神社は、出雲大社から車で行ける距離にあるため、出雲大社を参拝する前に日御碕神社に寄り、禊してから行くのもおすすめです。また、日御碕神社は、西にあるため「日本の夜を守る神社」とも言われており、東にあり「日本の昼を守る神社」でもある伊勢神宮と、対として見られることもあります。
なお、天照大神のご利益は、あらゆる困難や障害を乗り越え、打ち勝つ勇気や意欲を高め、生きる力をあたえてくれます。そのため、一般的には万能の神とされています。しかし、特に天照大御神のご利益は、受験や新しい仕事に取り組むときに、霊的なパワーを大いに与えてくれます。